【訪問看護】訪問看護業務にスマートデバイスは必須? タブレットがベスト?
訪問看護事業をこれから展開しようとしている方であれば、訪問スタッフにスマートデバイスが必須なのかどうかは気になるところだと思います。
本記事では訪問スタッフにスマートデバイスを持たせるべきか、また何故必要なのか,
支給するならどのタイプが良いのかを解説していきます。
この記事は以下のような人におすすめです
- 事業のイメージを膨らませたい
- 必要物品を揃えたい
- スタッフが働きやすい職場を作りたい
- 訪問看護事業を成功させたい
1.スマートデバイスは必要なのか
結論から申し上げますと、スマートデバイス(タブレット含む)は必須です。
理由として以下が考えられます。
- 地図アプリやナビを使用する
- 出先での利用者情報等の共有や閲覧をする
- 訪問と訪問の間の空き時間を活用する
- 訪問先で利用者の保険情報等の取得をする(カメラ機能)
- 場合によって動画アプリの利用もあり得る
- 通話アプリ、チャットアプリを利用する
- 通話機能を利用する
PCや携帯電話で代替可能な機能もありますが、スマートデバイスであれば1台でこれらの機能を網羅できます。
また、厳密に言えば、全ての訪問看護ステーションに必須というわけではなく、ご利用者のご自宅などに訪問するスタンスの訪問看護ステーションには必須です。
一方で、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅等の施設運営が主体で、実質それに付随する形で経営をしている訪問看護ステーションには不要です。
2.どのようなデバイスが良いか
スマートデバイスには、大きく分けてスマートフォンタイプとタブレットタイプがあります。
どちらにもメリット・デメリットがある為、一概にどちらが良いとは言えません。
スマートフォンのメリット(タブレットのデメリット)
- 女性でも片手で楽に操作ができる
- 軽量かつかさばらない
- すぐに取り出せる
- 通話しやすい
- バイクや自転車に取り付けやすい
スマートフォンのデメリット(タブレットのメリット)
- 画面が小さいことによる弊害(以下)
- 情報を閲覧しづらい
- 情報を入力しづらい
- 書類作成時等にプレビューを閲覧しづらい(チェックしづらい)
- 電磁的に取り扱う書類等を利用者に見せたい時には役に立たない
以上がデバイス各タイプのメリット・デメリットです。
ここからは筆者の私見ですが、今後業界のIT化が進むにつれ、保管しておかなければならない紙の書類が多すぎる課題は、解決に向けて動いていくでしょう。
それに伴い、タブレットやそれに準ずるデバイスで契約行為や口座情報の取得等を行うようになるのは時間の問題とも言えます。
であれば、タブレットを標準とした業務を今から組み立ていくのも手です。
ただ、重い荷物を運び続けることや、場合によっては使い勝手の悪さが目立つタブレットの使用によって、スタッフの心身の負担を増やすべきではありません。
サービス提供範囲や1日の想定訪問件数、移動手段、スタッフ男女比、スタッフの役割(契約業務を担当する管理スタッフにのみタブレットタイプを持たせる等)など、様々な要素を複合して、どのようなデバイス運用がベストなのかを考えてみてください。